本展のみどころHighlights

  • 国宝11件、重要文化財約70件を含む、過去最大の出陳件数!!
  • 顕浄土真実教行証文類』(教行信証)
    坂東本・西本願寺本・高田本が初めて集結!!

各展示室の鑑賞ポイント!Appreciation point

展示室3階

【3階】第1章

3階の各展示室では、親鸞の教えの礎となった経典や、親鸞を導いた高僧を紹介します。解説をじっくりと読みながら鑑賞するのがお薦めです。

展示室2階

【2階】第2章

2階の各展示室では、自身の生涯については多くを語らなかった親鸞の90年の生涯を辿ります。親鸞の生涯を知りたい方は、2階展示室を中心にご覧ください。

展示室1階

【1階】第3~7章

本展必見、親鸞自筆本を含む『教行信証』三本同時展示は1F–3展示室にてご覧いただけます。自筆消息(手紙)12通とあわせて、親鸞その人を感じるなら1階展示室へ。

親鸞関連年表Chronology

西暦

日本年次

年齢

事跡

1173

承安3

1

日野有範の子として誕生。

1181

治承5
(養和元)

9

出家得度し比叡山に上る。

1182

養和2
(寿永元)

10

恵信尼誕生。

1185

元暦2

壇ノ浦の戦いで平氏滅亡。

1201

建仁元

29

比叡山を下り、六角堂に参籠。法然門下に入る。

1204

元久元

32

延暦寺の衆徒、専修念仏の禁止を要求。法然の「七箇条制誡」に「僧綽空」と署名。

1205

元久2

33

法然より『選択本願念仏集』を相伝し、影像を描くことを許される。興福寺の衆徒、専修念仏の禁止を要求。

1207

建永2
(承元元)

35

専修念仏の禁止。越後へ流罪。

1211

建暦元

39

息子、信蓮房誕生。流罪を許される。

1212

建暦2

法然、京都の東山大谷で往生。

1214

建保2

42

このころから関東で布教。

1224

元仁元

52

延暦寺の衆徒、専修念仏の禁止を要求。末娘、覚信尼誕生。このころ『教行信証』を執筆するか。

1232

貞永元

60

このころ京都へ帰るか。

1235

嘉禎元

63

孫、如信(善鸞の子)誕生。

1248

宝治2

76

『浄土和讃』『浄土高僧和讃』(高僧和讃)を著す。

1255

建長7

83

火災により五条西洞院から三条富小路へ移る。「安城御影」が描かれる。

1256

建長8
(康元元)

84

「義絶状」を書き、息子の善鸞を義絶。自筆の「名号」を門弟に与える。

1257

正嘉元

85

『正像末法和讃』を著す。

1262

弘長2

90

11月28日、往生(新暦換算では1263年1月16日)。京都の東山鳥辺野にて荼毘に付される。

1268

文永5

恵信尼、このころ往生か。

1272

文永9

覚信尼と門弟ら、廟堂を建て遺骨と影像を安置する。


  • ※年代には諸説あり、宗派や寺院によって見解が異なることがあります。
出品一覧・展示替予定表/ダウンロード/PDF/約491KB/3月22日更新
第一章

親鸞を導くもの
―七人の高僧―

親鸞の信仰する阿弥陀仏とその救いが説かれる経典、そして、そこに親鸞を導いた七人の高僧を紹介します。

阿弥陀如来立像

快慶、最晩年の優品

重要文化財阿弥陀如来立像(あみだにょらいりゅうぞう)
快慶作 鎌倉時代 承久3年(1221) 奈良・光林寺 【通期展示】

第二章

親鸞の生涯

親鸞の三十三回忌にあたり曾孫の覚如によって制作された絵巻物『親鸞伝絵』により、九十年の生涯を辿ります。

親鸞聖人坐像

威厳溢れる親鸞像

親鸞聖人坐像(しんらんしょうにんざぞう)
南北朝時代(14世紀) 三重・専修寺 【3月25日~4月16日展示】

本願寺聖人伝絵

『親鸞伝絵』の最終版 修理後、初公開

重要文化財本願寺聖人伝絵(ほんがんじしょうにんでんね)康永本(こうえいぼん)) 上巻・本(部分)
(詞書)覚如筆・(絵)康楽寺円寂筆 南北朝時代 康永2年(1343) 京都・東本願寺 【5月2日~5月21日展示】

第三章

親鸞と門弟

親鸞の教えは多くの人々を魅了しました。ここでは有力な門弟の坐像や「交名(きょうみょう)帳」などから、その教えの広がりをうかがいます。

顕智坐像

紀年銘を有する最古の真宗僧侶像

重要文化財顕智坐像(けんちざぞう)
鎌倉時代 延慶3年(1310) 栃木・専修寺 【通期展示】

第四章

親鸞と聖徳太子

親鸞は六角堂で聖徳太子の本地、救世観音より夢告を受けたとされます。ここでは夢告に関する法物や「和讃」より、親鸞の聖徳太子に対する信仰をうかがいます。

聖徳太子立像

鎌倉時代の彩色を今に伝える太子像

重要文化財聖徳太子立像(しょうとくたいしりゅうぞう)孝養像(きょうようぞう)
鎌倉時代(14世紀) 茨城・善重寺 【通期展示】
写真提供:神奈川県立金沢文庫

第五章

親鸞のことば

親鸞は阿弥陀仏の救済を人々に伝えるために晩年まで執筆に励みました。ここでは自筆の著作や手紙などから、親鸞その人に迫ります。

教行信証

唯一無二親鸞自筆の根本聖典(こんぽんせいてん)

国宝教行信証(きょうぎょうしんしょう)坂東本(ばんどうぼん)
親鸞筆 鎌倉時代(13世紀) 京都・東本願寺 【通期展示〈冊替あり〉】

関東の坂東報恩寺に伝来した親鸞自筆本。数多の推敲の跡が弛まぬ求道を物語る。

第六章

浄土真宗の名宝
―障壁画・古筆―

浄土真宗は大きく発展を遂げ、そこには法物の他にも多数の名宝が伝来しています。ここでは京都の浄土真宗寺院に伝わる障壁画と古筆の優品を紹介します。

三十六人家集

平安貴族の美意識の結晶

国宝三十六人家集(さんじゅうろくにんかしゅう)忠見集(ただみしゅう)
平安時代(12世紀) 京都・西本願寺 【忠見集は5月2日~5月21日展示〈帖替あり〉】

第七章

親鸞の伝えるもの
―名号―

親鸞が生涯を賭して人々に伝えようとした、阿弥陀仏の救済のはたらきそのものである名号。ここでは親鸞自筆、あるいは自賛の名号を肖像とともに紹介します。

六字名号

親鸞八十四歳の自筆名号

六字名号(ろくじみょうごう)
親鸞筆 鎌倉時代 康元元年(1256) 京都・西本願寺(5月2日~5月14日展示)

親鸞聖人影像

似絵(にせえ)が伝える親鸞の面影

国宝親鸞聖人影像(しんらんしょうにんえいぞう)鏡御影(かがみのごえい))(部分)
覚如賛・専阿弥陀仏筆 鎌倉時代(13世紀) 京都・西本願寺 【5月2日~5月14日展示】

生前の親鸞を描いたものとされ、鏡に映したようにそっくりということから「鏡御影」と称される重宝。

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